和食シリーズ④ うどん
7月2日はうどんの日!ということで、今回は暑い夏にも、寒い冬にも美味しいうどんについて紹介します。
うどんとは~そうめん・ひやむぎと何が違うの?~
うどんの歴史はそばよりも古く、日本で最も長く愛されてきた麺料理の一つといえます。
発祥は諸説ありますが、江戸時代前期には現在の形のものが全国的に普及して広く食べられるようになっていました。
さて、うどんと同じく小麦粉を練って作られるそうめんやひやむぎとの違いは何かご存じですか?
答えはズバリ太さです!・・・何となく予想していた通りでしょうか?しかし、これは「乾麺」に関して設けられた規定(JAS規格)です。
実は「生めん」に関して規定はありません。また、作り方が「手延べ」か「機械」かによっても太さの規定が変わってきます。
表にまとめると以下のようになります。奥が深いですね。
ちなみに、乾麺の「きしめん」や「ひもかわ」には「幅4.5mm以上、厚さ2.0mm未満」という規定があります。
うどんを使った料理
調理方法や食べ方、出汁や上にのせる具によって様々な味が楽しめるうどんはもはや国民食!
ちょっとした豆知識とともに色々なうどんを見ていきましょう。
〇きつねうどん
甘く煮た油揚げを載せたうどん。お出汁を吸った油揚げとつるっとしたうどんの組み合わせは老若男女みんなに愛される味ですね。
発祥は明治26年創業「うさみ亭マツバヤ」(大阪)で、別皿で提供していた油揚げとかまぼこをお客さんがうどんに乗せて食べるようになり、
今のスタイルが誕生しました。販売当初は「こんこんさん」という名前で提供されていたそうです。
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約8×13cm長方形の味付油揚げです。解凍後、そのままうどんやそば等のトッピングとしてご使用頂けます。
〇天ぷらうどん
天ぷらやかき揚げを乗せたうどん。薩摩揚げを乗せたものを天ぷらうどんと呼ぶ地域もあります。また、福岡ではごぼう天を乗せたうどんも有名です。
大きなエビが乗った天ぷらうどんはちょっぴり贅沢な気分になりますね。
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1尾1尾丁寧に手揚げで作り上げた本格的なえび天ぷらです。サックリとした衣の食感とプリプリとしたえびの食感がマッチしています。
〇肉うどん
薄切りの牛肉や豚肉を甘辛く煮たものを具にしたうどん。山梨県郡内地方で食べられている吉田のうどんでは主に馬肉が使われます。
北九州市では、「どきどきうどん」と呼ばれる牛ほほ肉・牛すじ肉の角切りを使ったうどんもあります。食べ応えがありそうですね。
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スライスした牛肉を和風ダシ・醤油・砂糖で味付けしました。うどんやそばつゆとも相性の良いシンプルな仕立てにしています。
〇カレーうどん
出汁にカレーを合わせたものをつゆとして食すうどん。早稲田大学 近くの「 三朝庵 」が洋食屋に奪われた客足を取り戻そうと考案したのが発祥です。
カレーうどんは当時、学生の人気メニューになったそうです。ちなみに、カツ丼も「 三朝庵 」が発祥と言われています。
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カレールーは、程よくスパイスの効いた和風だし仕立てで、コク・旨味が有ります。
〇焼うどん
肉や野菜等の具材と共に炒め、調味料で味付けしたもの。ソースや醤油、塩コショウ、みそなど様々な味があります。
2008年ごろからはでは「いわてまち焼きうどん」「亀山みそ焼きうどん」「小倉発祥焼うどん」などが町おこしグルメとして企画されています。
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牛ホルモン(牛小腸、牛スジ)が入った焼肉のタレ味ベースの焼うどんです。
ご当地うどん
うどんはその地域独特の郷土料理となっているものや村おこしの一環として地域の名物となったものなど、さまざまな種類があります。
ここでは代表的なご当地うどんをご紹介します。
〇稲庭うどん
約350年の歴史を誇る秋田の手延べ製法による干しうどん。日本三大うどんのひとつにも数えられます。
ひねりながら練る独特な製法により、滑らかな食感が特徴です。2007年には農林水産省により「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれています。
〇武蔵野うどん
かつての武蔵国地域を中心とした伝統的なうどんで、麺はコシが強く黒っぽいのが特徴です。
昔は小麦の生産が多かったために広く作られ食べられており、旧家では正月やお盆に親戚が集まった時や、冠婚葬祭で振舞われたそうです。
〇水沢うどん
群馬県の伊香保町水沢の特産で、生地を捏ねてから延ばすまでに熟成させるため、コシと弾力があり、つるつるとしたうどんです。
飛鳥時代に創建された水澤寺(水澤観音)付近で、参拝客向けに提供されたことが始まりとされています。
〇氷見うどん
輪島のそうめんをルーツとする富山県氷見市で作られる手延べうどん。加賀藩献上御用として250年以上の歴史があります。
秋田の稲庭と同様に油を塗らずに延ばす点や、手打ちのように足踏みを行うのも特長のひとつです。
〇きしめん
愛知県のソウルフードで、現在の刈谷市の名物だった平打ちうどん(ひもかわ)がルーツではないかと言われています。
語源にも諸説あり、中国のお菓子「碁石麺」やキジの肉を具にして藩主に献上した「雉麺」からきている等、様々な説がある謎多き麺です。
〇伊勢うどん
たまり醤油に出汁を加えた濃厚なタレを、太く柔らかい麺に絡めて食べます。具がネギだけというのも特徴です。茹で時間が1時間弱と大変長いですが
麺は茹で続けているため、すぐに提供できます。江戸時代、お伊勢参りで混み合う客を捌くのに適した「ファストフード」だったようです。
〇讃岐うどん
県民1人あたりのうどん消費量日本一!香川県の誇るキングオブうどん。弾力のあるコシと滑らかな食感が特徴です。
1988年に瀬戸大橋の開通を受けて、観光客が増加したことで冷凍の讃岐うどんが全国に広がっていきました。「年越しそば」の代わりに
うどんを食べる県民も一定数いるほか、近年ではさぬきうどん振興協議会などの主導で「年明けうどん」の広報活動が行われています。
〇五島うどん
長崎県五島列島の乾麺で、厚めに丸く延ばした生地を鎌で渦巻き状に切り出した後手延べ製法で作られます。「鎌切りうどん」とも呼ばれます。
手延べの際に五島産の椿油を使用するのも特徴です。熱々の釜揚げうどんを、醤油やアゴ出汁のたれで食べる「地獄炊き」が代表的です。
コラム担当者(杉村)のオススメ商品
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コスパ抜群の冷凍うどん
うどん屋さんも納得のしっかりとした
コシが自慢です。
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「稲庭うどん」を冷凍麺で再現しました。
なめらかな口当たりと歯切れの良さは本場
顔負けの美味しさです。
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茹で伸びしにくく、鍋はもちろん
混ぜそば等のアレンジも可能な一品です。
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薄めるだけで、かつお節と昆布の天然だしが効いた
本格的な味が手軽に出せます。
ご紹介したうどんは一部で、他にも様々な食べ方やご当地うどんがあります。旅行に行った際などはその地方のうどんを食べてみてはいかがでしょうか。
個人的には、埼玉県で食べたコシの強い武蔵野うどんをまた食べに行きたいなと思います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
引き続き、ちょっと役立つ情報をお伝えしていきます。