タスカルコラム

給食

今回は誰もが必ずお世話になる「給食」についてご紹介していきます。

給食

給食のはじまり

給食の始まりについては諸説ありますが、1796年にドイツのミュンヘンで貧困児童に食事を与えたことがきっかけであるといわれています。
その後、貧困対策に効果的だとして世界各国で給食が提供されるようになりました。 1943年にはフィンランドで、世界で初めて自治体が小学生に毎日無料で食事を提供するという法律が定められました。
日本では1889年に山形県鶴岡市の各寺院の和尚達が、恵まれない家庭の子供達の為に昼食を出したことが学校給食の始まりと言われています。
この時、お寺の中に学校を作ったというから驚きです。ちなみにメニューはおにぎり・焼き魚・漬物だったそうです。

  1. 解凍後、お客様にて海苔を巻いて頂ければ、その場で握ったかのようなおにぎりが出来上がります。

  1. 遠赤外線直火でふっくらジューシーに焼き上げました。ボイルするだけで、焼きたての美味しさと香ばしさが広がります。

  1. 浅漬けの野沢菜を冷凍し、日持ちするようにしました。国産原料の野沢菜を使用しています。

その後、貧困児童の救済と就学奨励・栄養改善の効果が認められ日本各地に普及した給食ですが、戦時中は食料不足のため、ほとんどの学校で中止となってしまいます。
戦後、文部・厚生・農林三省次官通達「学校給食実施の普及奨励について」を受けて、日本の給食が再開します。
同時にユニセフやアメリカの民間救援団体ララから救援物資が寄贈されました。ララ物資の贈呈式が行われた12月24日は「学校給食感謝の日」になっています。
とはいえ、12月24日は冬休みとなることが多いため、現在は1カ月後の1月24日から1週間が「全国学校給食週間」とされています。
現在、日本の給食は幼稚園・小学校・中学校までが一般的ですが、一部の高校でも給食が開始され始めています。
ヨーロッパでは学校給食の利用が選択制であったり、家庭で食事が準備できない児童が利用できる場合が多いようです。
また、発展途上国では給食事業によって子どもの栄養不良を改善する試みがあります。これは同時に、親が給食を目的に子供を学校へ行かせることで、就学率の向上を図っています。

世界の学校給食

給食のメニューは親世代、子世代、孫世代と様々に変化していますよね。
先日、保育園の献立表に「スラッピー・ジョー」なる料理名が記載されていたのですが、聞きなれない名前に全く想像がつかず、検索してしまいました。
「スラッピー・ジョー」とは牛挽肉や玉ねぎを使ったミートソースのようなものをパンに挟んで食べるアメリカの料理で、名前の意味は「だらしないやつ」だそうです。
外国の料理がメニューに加わり、ますます進化する給食・・・子供たちが少しうらやましく感じると同時に、世界の子供たちはどんな給食を食べているのか?そんな疑問が浮かんだので少し調べてみました。

〇韓国:キムチ

まずはお隣の国、韓国。なんと学校給食でも高確率でキムチが登場します!
子供でも辛いキムチが食べられるのはさすがと言うほかありません。
ちなみに、韓国は日本と同じく、みんな同じメニューを食べますが、小・中・高共に食堂で給食を食べます。

  1. ほんのり甘く、あとでちょっと辛い、味わい深いキムチ。キムチ鍋やチャーハンなどに使っても、深みのある味わいが食欲をそそります。

〇アメリカ:ハンバーガー・ポテト・フライドチキン

続いてのアメリカは食堂で好きなメニューを選ぶスタイル。野菜やフルーツも選ばなければならないルールがあるようですが、ついつい魅惑の高カロリーかつ茶色いメニューに惹かれる気持ちも分かります。
その他、日によってはメニューにお菓子があったり、家から持ち込みもOKという自由度の高さもアメリカらしい感じがしますね。

  1. サクッとした衣とジューシーな肉質!骨ばなれを良くするために骨に沿って切り込みを入れて開いています。ボリュームも味わえます。

〇フランス

フランスのお昼休みはなんと約2時間もあり、親が共働きの場合は給食を利用するそうですが、一度帰宅して昼食を食べる子もいます。もちろん、その場合は保護者が送迎を行います…フランスの主婦/主夫の皆様、お疲れ様です。
給食のメニューはパンと前菜・メイン・副菜・デザートとなっており、ワンプレートながらフルコースのような献立です。
日本のように牛乳が出ることはほとんどなく、乳製品ではチーズが並ぶことが多いようです。

  1. 本場フランス産のカマンベールチーズは、乳にコクが感じられ、ミルクの甘みも感じられるクリーミィーな味わいとなっています。

〇イギリス:ベジタリアン・ヴィーガン対応メニュー

イギリスでは学校給食のことをSchool Dinner(スクールディナー)と呼びます。Dinner=夕食では?と思いますが、Dinnerには「一日のうちの主要な食事」という意味合いがあり、食べる時間よりも食事の内容でLunch(軽食)かDinner(食事)を呼び分けるそうです。
イギリスでもアメリカのように食堂でメニューを選ぶスタイルですが、ベジタリアンやヴィーガン対応の食事もあるようです。

  1. 食物アレルギー特定原材料等27品目不使用・動物性原材料不使用のホットケーキとメープル入りシロップとマーガリンです。

〇フィンランド:ほうれん草のホットケーキ

フィンランドはイギリスと同じく食堂でメニューを選択します。アレルギーや宗教的理由で食事の内容が制限される学生向けに「牛乳を含まない」「グルテンを含まない」など様々な表示がなされています。
小学生に人気メニューはほうれん草のホットケーキ、白身のフライ、トルティーヤだそうです。

  1. お好みの野菜などを巻いてロールサンド、ピザソース、チーズをトッピングして、薄型ピザなどアレンジしてお召し上がり下さい。

世界から注目される日本の学校給食

世界各国の給食事情を見てみると、日本の給食はとても特徴的に感じられませんか?
例えば、校長先生の検食、生徒による配膳、食べ始め・食べ終わりの号令、先生が生徒と一緒に同じメニュー食べるといったことは日本特有の文化です。
日本の給食は「食べるための行為」だけでなく、食育や協調性・マナーを学ぶ「教育の場」として、海外から注目されているようです。
そう考えると、食材や作り手に感謝することを教わったり、授業時間外でも一緒に食事をして生徒を見守っていてくれる先生がいたり、学校の「給食」に携わる方々には頭が下がる思いです。

世界で唯一の博物館

突然ですが、日本の給食について興味が湧いた!という方は埼玉県北本市へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
はて、なぜ埼玉?と思いますよね。実は埼玉県には世界で唯一の「学校給食歴史館」があります。
入館は無料で、館内には明治22年から現代までの給食のサンプルが展示されているので、家族3世代(ひょっとすると4世代)で楽しめる施設となっています。

コラム担当者(杉村)のオススメ商品

  1. 厳選した素材を使用しました。
    とろけるような甘さとなめらかさをお楽しみ下さい。

  1. 甘みと酸味が特徴のどこか懐かしいはちみつレモン味のゼリーです。
    不足しがちな栄養素、ビタミンC、食物繊維を加えました。

今回は給食に関するあれこれをご紹介しました。
小さい頃にお世話になった給食ですが、今はいろいろな世界のメニューが出されるようになっていたり、
海外には体質や宗教、健康管理の観点から様々なメニューが選択できるようになっていることに「多様性の時代」を感じました。
コロナ禍で学校給食も黙食が推奨される昨今ですが、また机を合わせてワイワイ給食を食べられるようになってほしいですね。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。
引き続き、ちょっと役立つ情報をお伝えしていきます。

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