タスカルコラム

冬至

2022年も残すところあとわずか。今年最後のコラムは「冬至」を特集します。
今年の冬至は12月22日(木)です。冬至の風習をおさらいして、本格的に寒くなるこの時期を乗り越えましょう!

柚子

冬至とは

冬至は1年の中で最も昼の長さが短くなる日のことです。反対に夏至は1年の中で昼の長さが最も長い日です。理科の授業を思い出しますね。
では、日本において夏至と冬至で昼の長さがどのくらい違うかご存知でしょうか?
答えは約5時間!冬になると太陽の光が恋しくなるわけです・・・。
ただし、最も日の入り時刻が早いのは冬至ではなく、実は12月上旬です。同時に、日の出時刻が最も遅いのは1月中旬ごろです。
ちなみに、北極圏では10月半ばから2月半ばは1日中太陽が昇らない「極夜」が起こるので、4か月近く日光を浴びることができないのだそうです。
反対に、夏の4か月間は真夜中でも暗くならない「白夜」となります。一度体験してみたい現象ですが、ずっとはきつい環境ですね・・・。

冬至祭とクリスマス

日照時間が最も短くなる日を特別なものと考え、暦の上で新年の起点とする民族は多かったようです。
そのため、冬至を無事乗り切ったことを祝う風習はメソポタミア文明をはじめ、北半球の多くの地域で行われていました。
ヨーロッパ北部でヴァイキングが行っていたユールと呼ばれる冬至祭がキリスト教と結びつき、クリスマスとなりました。現在でも北欧ではクリスマスを「ユール」と呼ぶそうです。
また薪を模したチョコレートケーキ「ブッシュドノエル」はユールで大きな薪を焚いていたことから誕生しました。

クリスマスケーキ

冬至に食べるもの

冬至と言えばかぼちゃを思い浮かべる方も多いと思います。かぼちゃは栄養豊富で保存も効く為、夏から秋にかけて収穫したものを貯蔵しておき、冬至に食べることで冬に向けて栄養を取ろうというわけです。
その他にも冬至に食べると良いとされるものには以下のようなものがあります。

〇冬至粥

冬至の朝に小豆粥を食べると体を温め、病気にかからないと言われています。

〇こんにゃく

昔から「お腹の砂おろし」や「胃腸のほうき」などと呼ばれ、体の中を掃除してくれると考えられています。

〇「ん」の付く食べ物

「運」を呼び込むようにと願いを込めて、冬至に「ん」の付く食べ物を食べる風習があります。
特にかぼちゃ(なんきん)、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うどん(うんどん)の7つは冬至の七種と呼ばれます。
かぼちゃはこの理屈からも冬至に欠かせない食べ物のようですね。

〇餃子・湯円(中国)

中国の北部では冬至に餃子、南部では餡入り白玉のような湯円を食べるそうです。

冬至湯

冬至の日に入る柚子風呂のことを冬至湯と呼びます。
香りの強いものは邪気を払うという考えがあり、ちょうど冬至の時期に強い香りを放つゆずをお湯に浮かべるようになりました。
また、ゆずは実るまでに何年もかかるため、「長年の苦労が実るように」との願いも込められています。
さらに、冬至(とうじ)→湯治→ゆず→「融通がきく」という洒落が受け、江戸の銭湯で冬至に柚子湯に入ることが流行りました。
洒落の出来はともかく、冬至の柚子湯につかるたび、日本に冬至湯の文化があって良かったと思います。

また、洒落だけでなく柚子湯には以下のような効果があるといわれています。
〇血行促進(体を温める)
〇肌荒れ対策
〇香りによるリラックス効果

コラム担当者(杉村)のオススメ商品

  1. しっとりもっちりとした食感で
    やさしい甘さに仕上げました。

  1. 北海道産の小豆を使用しています。

  1. 味染み、歯ごたえ、風味ともに良く、
    伝統的な逸品です。

今回は冬至を特集いたしました。
「ん」が2つ付く食べ物、他に何があるかな?と思い勝手に考えた
「新・冬至の七種」は天丼、あんぱん、ぽんかん、乾パン、タンメン、ジンギスカン、マンゴスチンでした。
他にもたくさんありそうですね!大喜利のお題に良さそうです。
皆さんは今年の冬至、何をしますか?
たまには古来の風習に習ってみるのも良いかもしれませんよ。
私自身、行事ごとの風習をあまり気にしない日々を送っていましたが、今年はかぼちゃを食べて柚子湯に入ろうかなと思いました。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。
引き続き、ちょっと役立つ情報をお伝えしていきます。

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