タスカルコラム

和食シリーズ⑤ 年越しはそば?うどん?

旧年に感謝をし、新年を迎える行事である年越し。
年末から年始にかけては家族で集まったり、友人と一緒にカウントダウンをして過ごすなど、楽しみがたくさんありますよね!
今回は多くの家庭で食べられている「年越しそば」についてちょっとした豆知識をお届けします。

天ぷらそば

年越しそばの由来

毎年大晦日に何気なく食べている「年越しそば」。実は年越しになぜそばを食べるのかよく知らないという方もいるのではないでしょうか。
年越しそばの起源には諸説ありますが、そのうちのひとつが江戸時代の中期に食べられていた「三十日(みそか)そば」です。商人の家では月の末日にそばを食べる習慣があり、三十日そばと呼ばれていました。その習慣が年末だけ残り、年越しそばの起源となったと言われます。
「年越しそば」という呼び名が全国的に広まったのは明治以降で、江戸時代は「運そば」「年取りそば」(数え年で歳を取るから)とも呼ばれていたとか。
地方によって違いもあり、東北地方ではお正月にそば打ちする「祝いそば」の風習や、香川では年越しそばの代わりに年越しうどんを食べる家庭もあります。

できたてそば

地域の特色が光る!年越し麺

「年越しそば」「年越しうどん」の食べ方や具には地域の個性が見られます。代表的な年越しそばをご紹介します。

〇北海道&京都のにしんそば

かけそばの上に身欠きニシン(ニシンの干物)の甘露煮を乗せたにしんそば。ニシンの漁獲量の多い北海道では年越しそばとして食べられることも多いようです。
そんなにしんそばの発祥は1882年の京都。現在でも京都名物として観光客に愛されるほか、年越しそばとしてもお馴染みです。

にしんそば

〇岩手のソウルフード!わんこそば

岩手県では400年も前から食べられ続けている郷土料理「わんこそば」。
「大晦日に年齢と同じ数のわんこそばを食べると長生きできる」という言い伝えから、長寿を願う『年越しわんこ』の風習があります。

わんこそば

〇新潟のへぎそば

新潟県で食べられている「へぎそば」は一見普通のざるそばのようですが、「布海苔(ふのり)」という海藻がつなぎに使用されているため、コシの強さとツルツルとした食感が味わえます。また、四角い「へぎ」と呼ばれる器に盛られているのも特徴です。

へぎそば

〇大根おろしが絶妙!福井の越前そば/越前おろしそば

福井県嶺北地方で食べられる越前そばは「越前おろしそば」とも呼ばれ、その名の通り大根おろしがトッピングされています。
蕎麦つゆや醤油がない時代にそば切りを大根汁につけて食べたことが起源とされています。

越前そば

〇できたてあつあつ!釜揚げそば

島根県を中心に食べられている「釜揚げそば」はゆでたそばをそば湯とともに器に盛り、独特の甘辛いつゆや薬味をかけて頂く食べ方です。
出雲地方の神社で行われる「神在祭」で参拝客に振舞われた屋台のそばが釜揚げそばの由来とされています。

釜揚げそば

〇沖縄といえば○○そば!

沖縄では「そば」というと沖縄そばやソーキそばのことを指すのが一般的です。「年越しそば」にもそば粉を使用しない「ソーキそば」や「沖縄そば」を食べるのが主流なのだとか。
因みに、2つの違いはトッピングに使うお肉の違いで、三枚肉なら沖縄そば、骨付き肉(スペアリブ)ならソーキそばと呼ばれています。

ソーキそば

ヘルシーなだけではない!実はそばにはこんな効果がっ!

低カロリーでヘルシーなイメージがあるそばですが、ヘルシーなだけでなく、白米や小麦に比べてタンパク質の含有率が高いのもお伝えしておきたいポイントです。
アミノ酸が不足すると体の疲れや体力の衰え、脂肪蓄積などを招くことになりますが、そばには多数のアミノ酸からなるタンパク質が豊富です。その上そばのタンパク質を構成しているアミノ酸はバランスがよく、大豆100に対して、92という非常に高いスコアを有しています。
また、そばにはビタミンB1、B2が豊富に含まれています。
このビタミンB1は「疲労回復ビタミン」と呼ばれ、糖質をエネルギーに変換するのに不可欠な存在です。また、ビタミンB2には、たんぱく質や脂質、糖質などの代謝に関係する酵素を助けるはたらきがあります。さらに栄養素の代謝を助け、成長、発育を促すのもビタミンB2!皮膚や粘膜を保護し、肌・爪・髪の発育や体全体の抵抗力を強めてくれます。
つまるところ、そばはヘルシーなのにいろんな働きをしてくれる最強の食べ物ということです!

ざるそば

最近は年越しうどんが流行り!?

「年越しうどん」を耳にしたことはありますか?近年は年越しにそばではなく、うどんを食べる人も増えてきているそうです。
そばではなく、うどんでもいいのか!?となりますが、実はうどんも縁起が良いものとなっています。
うどんには、“来年こそ太く長い一年になりますように”や、うどんの見た目から“太く長く幸せに”という願いが込められています。また、具としてのせるトッピングに意味合いをかけ合わせることで、来年への願掛けに食べられているそうです!そのトッピングには、紅白かまぼこや腰の曲がったエビ、生姜など、縁起の良い食べ物や健康に効果のある食べ物があります。
そういった点では、うどんの方がバリエーションが豊富かもしれませんね。
年越しうどん うどんについてはコラム「和食シリーズ④ うどん」でもご紹介していますのでぜひ併せてお読みください。

コラム担当者(新入社員:南川)のオススメ商品

  1. 打ちたてのそばを急速冷凍しました。
    そばの風味をお楽しみください。

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  1. 温冷メニューどちらでも
    艶・コシ・なめらかさが際立つ
    冷凍細うどんです。

  1. IQF(バラ凍結)の花柄蒲鉾です。
    通常の蒲鉾よりも彩が豊かになります。

  1. 4種の野菜が入った
    彩りの良いかき揚げです。

今回は年越しそばについてご紹介させていただきました。
そばもうどんもおいしいので、どちらを年越しに食べようか迷ってしまいますね。
迷った際には、昨年食べなかったほうを是非食べてみてください!いろんなトッピングをすることでさらに美味しくして素敵な一年を迎えましょう!

最後までご覧頂き、ありがとうございました。
次回も、ちょっと役立つ情報をお伝えしていきます。

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