いもくりなんきん―江戸の甘味と現代スイーツ
「いもくりなんきん」という言葉をご存じでしょうか?
大河ドラマ『べらぼう』で注目の江戸時代、この時代の女性が好んだ三つの食材
――いも(さつまいも)、くり(栗)、なんきん(かぼちゃ)を指します。砂糖が高級品だった当時、自然の甘みを持つこれらは、女性にとって小さな贅沢であり、心を満たす味覚でした。
江戸時代の食文化と甘味の価値
江戸時代は、米を中心とした食生活が基本で、野菜や魚を組み合わせる質素な食事が一般的でした。
砂糖は輸入品で非常に高価だったため、庶民にとっては手が届かない存在。甘味を楽しむには、自然の恵みに頼るしかありませんでした。
そこで登場するのが「いもくりなんきん」。いずれも秋の味覚を代表する食材であり、江戸時代には「女性の好物」として知られていました。素朴でやさしい甘みを持つこれらの食べ物は、当時の人々にとって特別な存在だったのです。
当時の菓子文化も興味深いものがあります。砂糖を使った和菓子は贅沢品で、茶の湯の世界や武家社会でのみ楽しまれていました。
一方、庶民は芋や栗を蒸したり焼いたりして自然の甘みを堪能。こうした背景が「いもくりなんきん」という言葉に込められています。
江戸の甘味と現代スイーツの違い
現代のスイーツは、ケーキやチョコレート、アイスクリームなど、砂糖や乳製品をふんだんに使った華やかなものが主流です。
確かに美味しいですが、糖質や脂質の過剰摂取は肥満や生活習慣病のリスクを高めます。一方、「いもくりなんきん」は自然由来の甘みで、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富。血糖値の急上昇を抑え、腸内環境を整える働きも期待できます。
(腸内環境関連のコラムはこちら 腸!革命 プロバイオティクス食品)
例えば、さつまいもは食物繊維とビタミンCが豊富で、腹持ちも良い。
栗はポリフェノールを含み抗酸化作用があり、疲労回復にも役立ちます。
かぼちゃはβカロテンが多く、免疫力を高める効果も。
これらは「甘いのに体に優しい」食材なのです。
現代風アレンジ
1. スイーツ
○さつまいもと栗のスイートポテト
蒸したさつまいもと栗をペースト状にし、少量のバターと蜂蜜で風味付け。オーブンで焼けば、砂糖控えめでも満足感たっぷり。
〇かぼちゃの豆乳プリン
かぼちゃを裏ごしし、豆乳と寒天で固めるだけ。甘みはメープルシロップで自然に。低脂質でヘルシーなデザート。
〇いもくりなんきんパフェ
グラスにさつまいもペースト、栗のペースト、かぼちゃクリームを重ね、仕上げにホイップをトッピング。和風パフェで満足感◎
2. 軽食
○さつまいもと栗のオープンサンド
蒸したさつまいもと栗をペースト状にし、少量のバターと塩で味付けし、パンに塗ってオーブンで焼く。トッピングに角切りのさつまいも(レンジ加熱済み)とマロンペーストを絞り、ホイップと渋皮栗で飾りつけ。
○パンプキンサラダのカナッペ
皮を剥いたかぼちゃを蒸して、マッシュし、マヨネーズ・クリームチーズ・塩・黒こしょうを混ぜる。クラッカーへ盛り付け、キャラメルシロップとくるみでアクセント
3. ドリンク
○スイートポテトラテ
蒸したさつまいもをペースト状にし、牛乳を加え、ブレンダーまたは泡立て器でしっかり混ぜる。はちみつとバターを加え、さらに混ぜ、沸騰しない程度に温める。カップに注ぎ、コーヒーゼリーを中に入れて、ホイップクリームで飾りつけ
○栗のほうじ茶ラテ
濃いめに抽出したほうじ茶を準備し、カップに栗ペーストとはちみつを入れ、ほうじ茶を注いでよく混ぜる。牛乳または豆乳を温めてフォーム状にし、カップに注ぐ。仕上げにホイップクリームをのせ、シナモンをひとふり。お好みで栗の甘露煮をトッピング。
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今回は現代版「いもくりなんきん」をご紹介しました。
「いもくりなんきん」は、江戸時代の女性が愛した素朴な甘みですが、現代人にとっても健康的で魅力的な食材です。
華やかなスイーツも良いですが、時には自然の甘みを楽しむことで、体にも心にも優しい時間を過ごせます。秋の味覚を活かしたアレンジで、伝統と健康を両立させてみませんか?
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
次回も、ちょっと役立つ情報をお伝えしていきます。
